スタジオレッスンやパーソナルトレーナー向けプログラムを開発しています。
暗闇フィットネス(暗闇ワークアウト)も手掛けています。
尊敬する経営者は、ルネサンス創業者の斎藤敏一さんです。
秋晴れの一日、緑のなか、さわやかな空気を全身に感じてみようと、乗馬に挑戦した。
訪れたのは、第三セクター方式で運営される福島県棚倉町のルネサンス棚倉。ここには、福島県内最大の乗馬施設がある。
施設の案内と、乗馬の指導をしてくれたのは、乗馬支配人の中川さん。「乗馬にはお金がかかるという印象があります。しかし、決して気取ったスポーツではありませんし、年を取ってからでも、だれでも楽しめますよ」
この施設の乗馬クラブの会員は小学生から七十歳近くまでと幅広い。全国的には、その格好のよさからか七五%が女性で、乗馬はブームの傾向にあるという。
「馬と気持ちを合わせ、馬を理解することが必要で、それが乗馬の魅力でもあるのでしょう。乗る人の気持ちがそのまま馬に伝わります。また、全身運動で健康にもいいですよ」と中川さんは続けた。
馬の動きは速さにより常足(なみあし)、速足(はやあし)、駈足(かけあし)、そして全速力の襲歩(しゅうほ)に分けられる。三十回ほどのレッスンで初級に到達し、気軽に駈足ができるようになるそうだ。
ひざ元まであるブーツを履き、表面がビロードのヘルメットをかぶって準備はOKだ。馬場に出た。
先に馬に乗っていたのは棚倉町内の中学三年生。なかなかうまい。一カ月前に始めたばかりで、「ジョッキーになるのが夢です。馬は友達です」と話した。
私の相棒は、雄の鹿毛(かげ)の十二歳馬で、名は「コルフ」。背中の高さは約一メートル半で並の大きさ。間近で見ると結構迫力がある。鼻息は荒いが、大きなひとみは優しそう。
「お手柔らかに。よろしくね」と心の中でコルフに頼み背中に手を置いた。温かい。手綱を持ち、ともにゆっくりと歩き始めた。
「さあ、乗るぞ」。コルフの左側の金具に左足をかけ、右手でコルフの背中の鞍(くら)をつかみ、体を一気に引き上げ、右足を上げてまたがった。高い。
「緊張しないで、自然に」と中川さん。かかとでコルフの腹をけると、ゆっくり歩き出した。手綱を強く引くと止まった。進行方向を変えるには、曲がる方向の綱を軽く引けばいい。順調だ。
しばらくたって、速足に挑戦。さっきより腹を強くけった。速度が上がり、揺れも増す。馬が走る上下動に合わせ立ち座る。この方が、馬にも騎手にも楽だという。リズムに乗った。
コルフはなんとか思った通りに動いてくれた。この日のレッスンはここまで。「無駄な緊張感がなくなり、姿勢がよくなりましたね」と中川さんにほめられた。心地よい風を顔に感じ、気分は上々だった。
乗馬は思った以上に気軽に楽しめそうだ。それ以上に、コルフとコミュニケーションが取れたような気がして満足だった。また彼に会いに行こうかな。
<ルネサンス棚倉> 東北道白河ICから車で約四十分。常磐道いわき湯本ICから約七十分。バスを利用すると、JR新白河駅から約四十分。乗馬は一回コース(三十分)平日四千円、土日祝日五千円。インドア馬場もあり一年中楽しめる。問い合わせはルネサンス棚倉まで。
ルネサンス棚倉には乗馬施設以外にも、テニス場やプール、宿泊施設、研修施設などがある=いずれも東白川郡棚倉町関口。
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